総合近代化師団矢臼別に集結!!精強北鎮2006演習
平成18年度師団演習/5,000人が作戦行動

雨の中、戦車のキャタピラ音が響く
 第二師団(師団長・師岡陸将)は矢臼別演習場で準備期間を含め十月十三日から十月二十四日までの間、約五、〇〇〇名が参加し「北鎮二〇〇六」の演習を実施した。本演習では、対抗部隊を第十一師団に依頼、第十八普通科連隊を基幹とする機械化部隊を編成した。師団隷下全十四個部隊に第十三施設群及び第一対戦車ヘリコプター隊を増強し、北鎮師団が演習師団司令部の命令に基づいて作戦行動を実施する大規模な訓練となった。
 本訓練は、師団規模の部隊が、同一地域に集結して、作戦行動を行う非常に貴重な機会で他にあまり例を見ない大規模な訓練。
師団長の訓示を受ける5000人の隊員
 訓練に先立ち師団長は、隊員に対し、「本演習の意義をよく認識して演習に参加せよ」「安全管理・装備品管理の徹底」の二点を要望し「あるべき総合近代化師団」の訓練が開始された。
 師団演習の狙いは、第一に、「指揮統制・部隊行動能力の練成」で師団内の情報・認識の共有及び通信の確保と部隊間の的確な指揮・機動・火力統制・調整及び部隊交代要領(超越攻撃及び超越支援)であった。
 第二に、「指揮統制・部隊行動能力の検証」で師団内の情報の流れ、命令実行所要時間等(IDAサイクル)及び部隊行動に関する基礎データー収集であった。
偽装完了
敵の様子を伺う
 訓練想定は、「道北地区の占領」を企図していると判断される敵機械化師団が帯広地区を占領、その先遣機械化連隊を撃破し方面隊の攻勢を容易にすべき任務を有する方面隊から先遣された師団の行動であり、十五日、図上演習から状況開始した。旭川駐屯地に集結した師団は、長距離機動し矢臼別隘路に進入。これに先立ち第二偵察隊が作戦地域を偵察し敵情・地形を解明するとともに、師団の掩護部隊として、増強第三戦闘団が敵警戒部隊を矢臼別演習場以西に駆逐し、師団の作戦が開始された。
 作戦開始当初、師団長は檄文を発信、隊員達の士気を高揚させた。
匍匐前進
 一方、師団司令部は、今回初めて情報の共有を目的としたWebを運営。司令部内各部課室を連携させ戦況の推移・彼我の状況・各種命令指示等が確認でき迅速・的確な指揮幕僚活動に役立った。
 十七、十八日の先遣第三戦闘団の攻撃は、敵警戒部隊を圧倒的戦闘力によって駆逐し、その任務を完遂した。
不眠不休の隊員たち
 第三戦闘団と部隊交代した第二十五、二十六普通科連隊は、並列して敵主陣地に対する攻撃を開始。両連隊の緊密な連携と師団の総合戦闘力の発揮によりそれぞれ連隊目標を奪取。その後、第二戦車連隊による師団目標攻撃を発動し五夜六日にわたる大規模な訓練を終了した。師団全部隊一丸となり勝利を収めた作戦となった。
第2音楽隊による慰問演奏
 訓練終了後は、第二音楽隊による慰問演奏が宿営地域で行われ、隊員達の疲れを癒す一時を提供し、晩秋の矢臼別演習場を後にした。

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