第二師団(師団長・師岡陸将)は、平成十九年十月十三日から二十六日までの間、上富良野演習場にて研究本部と協同し、航空学校及び対舟艇対戦車隊等の支援・協力を得て、第一回C4I2部隊実験【C4I2:Command(指揮)、Control(統制)、Communication(通信)、Computer(コンピュータ)、Intelligence(情報)、Interoperability(相互運用性)】を実施した。この実験の目的は、IDAサイクルの優越に基づく新たな戦い方の具体化とC4I2装備の効率的整備を目的とし、ReCS(基幹連隊指揮統制システム)装備部隊の第二十五普通科連隊(連隊長・手塚一佐)等が参加した。
訓練に先立ち、師団長は、「与えられた任務の完遂」「協同体としての緊密な連携」「安全管理」を要望し実験が開始された。
実験は当初機能別検証を行い、各機能毎に設定された項目を検証、中隊(中隊長・西郷三佐)を中心にIDAサイクル(I:情報・D:判断・A:火力、小隊の機動)に基づきそれぞれに区分して検証を行い、総合検証の基盤を確認した。
総合検証は、部隊の実動を含めた戦闘行動を連続状況下で行い、当初第二十六普通科連隊(連隊長・荒関一佐)によるBLU(従来型)の戦闘を、次に第二十五普通科連隊によるReCS装備部隊の戦闘を実施して検証した。
両部隊ともに敵の主要目標に対する攻撃と課目を設定し前段の二十六普連は第四中隊を先遣し敵警戒部隊を駆逐、じ後第二中隊と部隊交代し、敵主陣地に対し総攻撃を行い任務を完遂。旧来の手段を駆使した現況把握・認識の統一を継続的に実施しIDAサイクルの実行を検証した。
後段の二十五普連のReCS導入部隊の戦闘は、状況開始直後、各種センサーを装備した情報部隊による情報収集から始まり、ReCS導入部隊では、ReCSを運用し作戦間情報を共有して指揮幕僚活動を行った。
これら一連の実動実験を通じて、迅速・正確な火力を発揮して非接触下に敵を撃滅させ、敵の重要目標を打撃して、敵の戦闘力を無力化する将来の戦い方を検証し、IDAサイクルが飛躍的に高速化する将来戦における部隊運用の方向性検証の資を得ることができた。
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